神前結婚式の式場選びから結納、仲人、結婚式の挙げ方ガイド

厳かな雰囲気のなかで行なわれる日本の伝統的な挙式スタイル

神前結婚式は、以前には日本でもっとも多く選ばれていた挙式スタイルですが、神前結婚式は、近年この神前結婚式のスタイルをえらぶカップルの割合は急激に減り、今では全体の2割前後となっています。

 神前結婚式は、大正天皇の結婚式になって始められた伝統的なスタイルで、神の前で三三九度の杯を交わして結婚を誓います。このお酒は、口をつける真似だけで、飲まなくてもかまいません。

 神前結婚式は神社で行なうものですが、式場にしつらえた神殿や祭壇で行なうことも多いようです。

 式場によって手順や内容に多少の違いがありますので、係りの人の指示や説明に従うようにします。

 神前結婚式には、親族のみしか列席できないということがよく言われますが最近は会場の後方に、親族とは別の椅子を用意して列席できる人数を増やしているところも多く、仲のいい友人などを呼べるケースが増えています。
列席可能な人数を式場に確認しておくといいでしょう。

新 着 情 報

「玉串拝礼」の儀式の意味と作法を知ろう

玉串は榊の枝に「しで」と呼ばれる紙をつけたもので、その語儀は「たむけぐし」「魂串」など諸説ありますが、いずれにしても自分たちの心持ちや祈りを乗せて神様に捧げるものといえるでしょう。

言葉に表すことの出来ない、神様との心の交流ですから、静かに落ち着いてお供えし、それに続く「ニ礼ニ拍手一礼」も心を込めて丁寧に行なうようにしましょう。

1)巫女から玉串を受け取ります。右手で榊の根本を上から、左手で葉先を下から支えるよ
 うに胸の前で持ち、神前に進みます。


2)玉串の先を時計回りに90度回し、根本を手前にして、左手を下げ両手で持ちます。


3)目を閉じて祈念します。このとき願いや感謝の気持ちをしっかりと玉串に込めるのが
 玉串拝礼の一番大切な作法です。


4)時計回りに180度回し、根本を神前に向け、玉串案の上に置き、「ニ礼ニ拍手一礼」の
 作法でお参りします。


祝詞の内容はどういう意味?

「祝詞」とは「のりとごと=神様に申し上げる言葉」の略で「のりと」とよびます。


一般的には神々を称え、また感謝の気持ちを申し上げ、そこにいくつかの願意を添えていきます。挙式で奏上される祝詞もこれに沿っていて、神前に新郎・新婦それぞれの人生のこれまでを感謝し、新たに夫婦となることを奉告し、ふたりの未来をお見守りくださるよう願う内容になっています。


神社によっては神前結納式も執りおこいます

一部の神社では「神前結納式」も行なっています。これは、神前で婚約の奉納をするとともに、婚約の証として結納品を取り交わす「結納の儀」を神社の社殿で行なうものです。
(神社により、社殿では結納品をお祓いするだけで、取り交わしは別室で行なう場合もあります)

「神前結納式」を行なっている東京・永田町の日枝神社の式次第は、1参進 2修祓 3着席 4献餞 5斎主祝詞奏上 6結納の儀 7玉串献り拝礼 8神酒拝載の儀 9撤餞
10退下 の順です。神社での神前挙式を行なうなら、より本格的に神社での結納&会食というプランを検討してみるのもよいでしょう。


 そのほか「結婚奉告祭」という、儀式を行なっている神社もあります。これは結婚式当日はチャペルや海外挙式というカップルも申し込める婚儀で、地方出身者のカップルが結婚式後の里帰りで氏神様に結婚奉告をするということもできます。

大々的に結婚式を挙げないカップルにも、日本人としての結婚のけじめとしておすすめします。


神前挙式式次第の順序と方法

神前挙式式次第
1 参進の儀
2 修祓の儀
3 着座
4 献餞の儀
5 祝詞奏上
6 誓詞奏上
7 誓盃の儀
8 指輪交換
9 豊栄の舞奉奏
10 玉串を奉りて拝礼
11 撤せんの儀
12 親族盃の儀
13 退出

参進の儀
 神社によって異なるが、一般的には神殿・巫女・雅楽などを先頭に、新郎新婦・ご両親・
ご親族の順に社殿へと進みます。一般の参拝者からも注目され、お祝いの言葉や拍手をいただくことも

修祓の儀
 婚儀の前に、神職が参列者全員をお祓いします。その際は全員起立し、頭を下げるように案内があります。続いて、「斎主一拝」で神前に向かって参列者全員で神職に合わせ拝礼します

誓詞奏上
新郎新婦が誓いの詞を読み上げる儀式で、神様にご加護を願い、夫婦としての規範を守る誓いの文面になっています。夫婦となる宣言ですから、心を込めてはっきりとした口調でゆっくりと読みましょう。誓詞は神社で用意されています。独自の文面に対応してもらえる場合もあります

誓盃の儀
よく知られる「三三九度」の夫婦固めの盃です。「三献の儀」ともいいます。神前に供えたお神酒を、巫女が長柄の銚子で三つの組みの盃に注ぎます。まず新郎が三口で飲み、次に同じ盃で新婦が三口で飲みます。これを三つの盃で繰り返します。お酒に弱い人は口をつける真似をするだけでも大丈夫です。

指輪交換>
夫婦の絆の証として指輪をお互いの薬指にはめる儀式です。もとは西洋の儀式ですが、昭和30年代に取り入れられ一般化しました。式中では行なわず、披露宴内で行なうこともあります。

雅楽奉納
雅楽の演奏と巫女による舞が奉納されます。舞や雅楽は神社によって異なりますが、とても優雅な儀式です。婚儀では「浦安の舞」や「豊栄の舞」などが一般的な神前雅楽です。

玉串を奉り拝礼
「玉串拝礼」、「玉串奉奠」とも呼ばれ、一般的な参拝・祈願でも行なわれる儀式です。巫女から受け取った玉串や麻の紐がついた榊の枝を持って神前に進み、夫婦円満や家庭繁栄の願いを込めて神前に向かって捧げます。

そして「二礼ニ拍手一礼」の作法で拝礼します。


続いて媒酌人や両家代表も同じく玉串拝礼を行います。その都度、巫女が作法を案内してくれるので、それにあわせて落ち着いて行なえば間違いありません。

親族盃の儀
両家親族の前にある盃にお神酒が注がれ、「親族固めの盃」を頂きます。両家代表者のみが行なう場合もあります。



ホテルや式場の神殿と神社の違い

「神様のお鎮まりになる場」、という意味ではホテルや結婚式場の神様と神社に変わりはありません。


ただ、ホテルや結婚式場内の神殿は結婚式のみに主眼をおいて設けられたものであり、初宮詣(お宮参り)や一般祈願・参拝を受けることはできないという違いがあります。


 また、神前式の内容では、神社での挙式で行なわれる「参進」や巫女の舞、雅楽の生演奏などが設備面での制約があるために、行なわれなかったり一部省略されることもあるようです。


「神様のお鎮まりになる場」、という意味ではホテルや結婚式場の神様と神社に変わりはありません。


ただ、ホテルや結婚式場内の神殿は結婚式のみに主眼をおいて設けられたものであり、初宮詣(お宮参り)や一般祈願・参拝を受けることはできないという違いがあります。

また、神前式の内容では、神社での挙式で行なわれる「参進」や巫女の舞、雅楽の生演奏などが設備面での制約があるために、行なわれなかったり一部省略されることもあるようです。


神社で神前挙式を申し込む方法

参集殿や会館といった披露宴会場や衣装室などの婚礼施設を併設した神社であれば、婚礼予約の専用窓口が設けられ、挙式や衣装、披露宴などのプランも用意されているので、安心して申し込みでき、準備もスムーズです。

 しかし、そういった施設を持たない神社の場合は、ある程度自分たちで準備をする必要があります。

衣装や着付け、美容、披露宴などに関しては、提携店を紹介してもらえますが、基本てきには自分たちで手配しなければなりません。

それが難しい場合は、和のウエディングをプロデュースしている会社を利用するのがおすすめです。そういった会社は、衣装サロンや司会、写真スタジオが母体のなっている場合が多く、挙式できる神社を紹介してくれるほか、衣装から披露宴まで、ほとんどの準備を手配してもらえます。

ちなみに、神前挙式の場合、挙式料は「初穂料」ともよばれます。「初穂」とは、古来、初めに収穫した稲穂などを神様にお供えしたことに由来した呼び名です。



結婚式から始まる新しい家庭の伝統文化

神前挙式が一般的になったのは戦後でした。住宅事情などで家内婚礼が困難になると共に多くの神社が神前挙式を始め、その後、神殿を設けた結婚式場やホテルなどの施設が増えるなかで普及しました。


神前挙式が数十年の短期期間で急増した背景には、神宮詣や七五三、成人式、厄払いなど、人生の節目に家族で神様へ参拝するという日本人の文化があったのも理由といえます。

 近年、結婚式のスタイルが目まぐるしく変化し、チャペル挙式が多数を占めるようになる一方で形式的な挙式を嫌い、挙式を行なわないカップルも増えつつあります。

先祖から連綿と受け継がれた人生儀式のなかでも、結婚式はその日だけで終わる形式的なものではなく、新しい家庭を築く節目の儀式であり、これから一生続く家族の歴史の始まりです。

宗教的な感覚ではなく、ご先祖様や家族の絆など「和の心」を大切にしてきた日本人にとって生活に根ざした自然な婚礼スタイルといえるでしょう。


日本の伝統を受け継いだ神前結婚式

>神前挙式
日本では古くから結婚を神様やご先祖様に感謝し、子孫繁栄や家庭円満を願ってきました
神前挙式には、永い歴史のなかで受継がれてきた日本人の絆や信仰心を感じることができます。

連綿と続く日本の婚礼文化を継承する日本人の婚儀
 日本の結婚式の起源は古く、「古事記」や「日本書紀」に記された神話の世界にも登場します。その中には「いざなぎのみこと」という男神と「いざなみのみこと」という女神が結婚の儀を執り行ったとされ、この二柱の神にならって神々の御心にかなった結婚をすることが立派な子どもを授かると記されています。


 自然と共に生活してきた日本人は、自然界に在する神様(八百万の神)に祈りを捧げるという素朴な信心があり、現在でも様々な神祭や人生の通過儀礼として伝えられています。

なかでも結婚は、新たな命を生み、育むという人間の最も大切な営みの始まりとして尊重され、夫婦として結ばれたことを神々のお恵みとして感謝する心が先祖代々より受継がれてきたのです。

 平安時代に宮廷・貴族の間で執り行われるようになった結婚の儀式は、現在も皇室の御婚儀として受継がれていますが、一般庶民の婚儀は、家々の床の間がある座敷で三三九度の固めの杯を交わす、いわゆる「祝言」スタイルで行なわれていました。


床の間には信仰する御神名などが書かれた掛け軸を飾り、酒や縁起物などが供えられ、新郎新婦がそのお神酒をいただくことが夫婦の契りが結ばれ、神恵に預かれるという考えに基づいたもので、家庭での神前挙式でもあったのです。

 こうして床の間を中心として生まれた初期の家内婚儀は、小笠原流などの諸家によって体系化され、生活様式の変化や地域の風習による変遷をたどり、近年まで一般的な結婚の礼式として伝承されてきました。


綿帽子と角隠しの違いについて

綿帽子には、「挙式が済むまで新郎以外の人に顔を見せないように」という意味が、角隠しには「角を隠し従順に従う」という意味があるといわれています。どちらでも初々しい花嫁のためのものですのでお好みで選んでください。